「デジタルスキル標準」が公表されました

◎12月21日、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表した「デジタルスキル標準」についてご紹介します。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性について認識しつつも、自社のDXビジョンや戦略に必要な人材とスキルを定義し、DX計画を策定・実行している企業は少ないのではないでしょうか。また私たち個人も、DXに関する知識や求められる能力について理解が不足していると思われます。企業の経営層も社員も、DXに関するリテラシーが十分でない現状があります。こうした現状を踏まえて、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が作成したのが「デジタルスキル標準」です。DX推進の必要性や効果、必要なスキルと学習項目、マインド・スタンス、DXの進め方などが整理されていて大変参考になります。デジタル人材育成プラットフォームのポータルサイト「マナビDX」も併せてご覧いただき、DXの理解、DXの推進にお役立てください。
 以下の説明は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のホームページからの引用です。 

 企業がDXを実現するには、企業全体として変革への受容性を高める必要があり、企業に所属する一人ひとりがDXの素養を持っている状態、すなわちDXに理解・関心を持ち自分事としてとらえている状態を実現することが不可欠です。さらに、実際に企業がDX戦略を推進するには、関連する専門性をもった人材が活躍することが重要となります。このDX推進における人材の重要性を踏まえ、個人の学習や企業の人材確保・育成の指針として、以下の2種類からなる「デジタルスキル標準(DSS)」を策定しました。

  • DXリテラシー標準(DSS-L):全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準
  • DX推進スキル標準(DSS-P):DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルの標準

 詳細は、次の資料をご参照ください。 第1部 デジタル標準の概要

◎ DXリテラシー標準(DSS-L)
 全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準として、一人ひとりがDXに関するリテラシーを身につけることで、DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになることをねらいとしています。詳細は、次の資料をご参照ください。 第2部 DXリテラシー標準

◎ DX推進スキル標準(DSS-P)
 日本企業がDXを推進する人材を十分に確保できていない背景として、自社のDXの方向性を描くことや、自社にとって必要な人材を把握することの難しさに課題があるのではないかと考えられます。「DX推進スキル標準」では、企業や組織のDXの推進において必要な人材のうち、主な人材を5つの「人材類型」に区分して定義しています。詳細は、次の資料をご参照ください。 第3部 DX推進スキル標準

以下の説明は、経済産業省のホームページからの引用です。
◇今後の展開について 
 デジタルスキル標準の公表後は、関係省庁との連携の下で、様々な民間プレイヤーの関与を得ながら普及・活用に向けて取り組むとともに、ユーザーのフィードバックを得ながら、デジタルスキル標準の継続的な見直しを行っていきます。
 まず、デジタル人材育成プラットフォームのポータルサイト「マナビDX」において、研修事業者等が提供する学習コンテンツと「DX推進スキル標準」を紐づけて可視化していく予定です(「DXリテラシー標準」については、既に学習コンテンツとの紐づけを実施しております。)。これにより、利用者は自身が目指すロールに必要な知識やスキルが効果的に学べるコンテンツを選択、学習しやすくなります。
 また、「デジタルスキル標準」を習得するための教育コンテンツの充実等も引き続き図っていきます。
  *デジタル人材育成プラットフォームのポータルサイト「マイナビDX」はこちらです。


【画像は、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』上演劇場近くの建物です。】