「就活ハラスメント防止対策企業事例集」を公表

 2024年卒の就職活動も、今月から会社説明会などが開始され、6月1日以降に面接などの採用選考活動が開始される予定です。こうした就職活動中やインターンシップ中の学生等に対するセクシャルハラスメントやパワーハラスメント(=「就活ハラスメント」)は、立場の弱い学生等の尊厳や人格を不当に傷つける許されない行為です。
 令和2年度の厚生労働省の調査では、約4人に1人が就活ハラスメントの被害に遭っているという結果も出ています。(※「令和2年度職場のハラスメントに関する実態調査報告書」)

 このような「就活ハラスメント」は、企業にとっても、社会的信用の低下やそれに伴う応募の減少、従業員の働く意欲の低下により生産性に悪影響が及ぶなど、様々なリスクが生じる重大な問題です。このため、採用選考活動などを通じても、ハラスメントを発生させない対策を講じることが重要です。
 労働施策総合推進法及び男女雇用機会均等法に基づく指針には、就活ハラスメント防止措置が望ましい取組として明記されています。

 厚生労働省では、ハラスメントのない明るい職場環境づくりを推進するため、厚生労働省が運営するポータルサイト「あかるい職場応援団(https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/)」(以下「ポータルサイト」という。)で様々な情報発信を行っています。
  会社説明会がスタートした今月、このポータルサイト上に、大手企業9社、中小企業1社の就活ハラスメント防止対策の具体的な取組事例集が公表・掲載されています。
 これから対策を始めようと考えている企業や、より踏み込んだ対策を講じようと考えている企業に活用できる内容となっています。採用活動を行う中小企業、小規模事業者の参考にもなるものです。是非、ご一読ください。
 
就活ハラスメント防止対策 企業事例集 はこちら

また、学生向け・企業向けそれぞれに就活ハラスメント防止について紹介したコンテンツページもポータルサイト内にて作成されています。こちらも併せてご覧ください。
学生向け:https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/syukatsu_hara/student/
企業向け:https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/syukatsu_hara/enterprise/

【画像は、ラグビートップリーグ「三菱重工相模原ダイナボアーズ対横浜キャノンイーグルス」神奈川ダービーのノーサイド風景です。】